鹿との仁義なき戦い
それは突然のことでした。
畑ですくすくと育っていた花の苗が、一夜にして忽然と消えたのです。
正確には、根元だけが残っていました。
こ、これは、根元からバッサリと・・・・食べられた?!
一瞬、気が遠くなった私の脳裏には、種をまき、芽が出るのを毎日心待ちにし、日当たりや気温など様々に心配したりしながら、まるで子どものように丹精込めて育てた日々が走馬灯のように駆け巡りました。
・
し、し、鹿の野郎〜!
ゆるさん〜!!!💢💢💢
・
畑の苗は全滅しましたが、軒下の苗ポットはまだ大丈夫。この残った苗を死守しなければ・・・!
そうして始まったのです!!!
私と鹿の仁義なき戦いが。。。
・
まずは庭の花壇に電気柵を設置。すぐに効果が出たので、「これに懲りて来ないだろう。毎晩電気を付けっぱなしにするのもなァ」と、電気代をしぶったのがいけなかった。庭の花壇がやられました。大きく育った苗を花壇に植え替え、花が咲くのを楽しみに待っていたのに〜〜〜泣
こんにゃろ〜!見てろ〜! と、次に導入したのは、接近したものを探知して青く光る動物除けグッズ。これは、驚くほど全く効き目なしで撃沈。
うぬぬ〜!それならこれでどうだ! 私は万札を机に叩きつけ、主人に言いました。「これで何か強力なん買うてきて!」と。主人が見つけてきてくれたのが、こちらの害獣除けマシンです。1台5000円とあって、半径8m以内に何かを感知すると、激しい音と光で追い払います。いやあ、頼もしい!
音は1種類ではなく、サイレン(ウ〜ウ〜!)、犬の吠える声(ワンワン!)、恐竜の雄叫び(ギャオース!)、超音波(キーン!)などなど様々で、それがランダムに鳴ります。もちろん人間にも反応します。けたたましい音なので、設置しているのを分かっている本人も、鳴るたびにビクッとなってしまいます。それほど強力なのです。内心、通学中のいたいけな子どもたちをビックリさせることがあったらどうしよう、とヒヤヒヤもしています。。。設置して約2週間。今のところ鹿には効いているようです。
とはいえ、夜も更けた10時ごろ、家の裏手を流れる小川越しに対岸の山麓をサーチライトで照らすと、ピカッ!ピカッ!ピカピカッ! 光っているのは鹿の目です。7〜8頭はいます。
私は金属バットを手に小川に架かる小橋までズンズンと進み、バットで橋の欄干や岩をガンガン!と鳴らして威嚇。それでもヤツらは遠目にこっちを見ているだけで逃げたりはしないのです。むむむ〜!
え? その前に、近所迷惑じゃありませんかって? ・・・まあ、そういう見方もあるでしょうあるでしょう。鹿が出るといっても、山奥のポツンと一軒家ではなく、閑静な住宅地なのです。(聞くところによると、西脇市の新興住宅地「茜が丘」にも鹿は出るとのことですから、鹿が出るイコール山奥というわけではないのでございます!)それに、我が家は自慢じゃありませんが、自宅と別荘を兼ねた建物でして・・・! いや、まあ、それほど庭づくりには情熱を注いでいるわけなんですよ。
ですからですね、話を戻しますが、花の苗を食べられて、私はまさに怒り心頭なのであります。最近、ちょっと別のことでケガもしましたが、夜の小橋へのパトロールを休んだりはしていません。毎晩、鉄バットを持って睨みをきかしています。(ご近所から夜パトへの苦情はまだ特にありません)
(ホタルのイメージ図)
実はこの時期、いっぱいホタルも飛んでいて、時々、鹿の目が光ってるのと、ホタルの光と、見間違えしてしまうんでやっかいなんですよ。・・・ホタルの乱舞を心穏やかに眺められない今年の私、どうなんでしょう、大丈夫なんでしょうか。花のシーズンはまだまだ続きます。
無事に育った花は、お店の玄関に飾っています。マリーゴールドは鹿に食べられないんですね。